Friday, July 25, 2014

放課後 Colorful Step うんどうぶ!4月7日

Prologue [April 7th] Script + Rough Summary

The prologue starts off with the Kohinata twins preparing for their first day at Tokiwa Gakuen as second year transfer students. Haruko (older twin) worries if she is able to make new friends while Natsuko (heroine, younger twin) is more enthusiastic. Seeing Natsuko's excitement Haruko starts to feel better and says shes going to do her best to make many friends. Natsuko then teases her sister by asking her if shes going to find a boyfriend too since high school life is all about romance. Haruko's face flushes red and tells Natsuko not to tease her.

4月7日

ハルコ「お友達、出来るかな……」
ナツコ「お姉ちゃん、心配してるの?」
ハルコ「ナツコちゃんは心配じゃないの?」
ナツコ「うーん……心配って言うよりは楽しみって気持ちの方が大きいかも」
ハルコ「楽しみ?」
ナツコ「そう!新しい学校はどんなところなんだろう~とか、どんな先生や生徒達がいるんだろう~って考えるとわくわくするよ」
ハルコ「ふふっ、ナツコちゃんらしいね」
ナツコ「そうかな?」
ハルコ「そうだよ。ありがとう、ナツコちゃん」
ナツコ「えっ?いきなりどうしたの、お姉ちゃん」
ハルコ「ナツコちゃんを見てたら元気が出てきたの。だから、ありがとう」
ナツコ「……ふふっ、何だか分からないけど、お姉ちゃんが元気になれたなら良かったよ」
ハルコ「うん!わたしお友達がたくさんできるように頑張るね」
ナツコ「あとは ”彼氏” もね? 高校生なんだから ”恋愛” もしなくちゃ!」
ハルコ「か、彼氏!? そんなのは、わたしは……!」
ナツコ「ふふっ、お姉ちゃん顔が真っ赤だよ~」
ハルコ「も、もう、お姉ちゃんをからかわないの!」
ナツコ「えへへ~、ごめんなさーい」

Natsuko's monologue describes a little back story. Natsuko and Haruko are twin sisters who went to the same elementary school and junior high school, and are now entering the same high school. The twins first heard of their father's transfer at the end of winter as first years at their previous high school. Upon searching for schools, they found that Tokiwa gakuen's uniforms were cute and that the school was well known for their focus on club activities so they decided to enter.

私、小日向ナツコとお姉ちゃんのハルコは双子の姉妹。

私達は同じ小学校から同じ中学に上がり、そして同じ高校へと進学した。

……そんな私達が、父の転勤の話を聞かされたのは、高校1年の冬が終わる頃。

高校に進学し、友達も出来て、勉強も面白くなり始めた矢生の出来事だった。

父の転勤先は、今まで住んでいた場所からずいぶんと離れていて……

私達だけ残って高校に通うという道もあったけど、家庭ばらばらになりたくないという父の意見を尊重して私達は転校を決めた。

そして、転校先の学校をどこにするかと調べていた時に制服の可愛さに自を引かれ、初めて鴇和学園を知った。

部活動に力を入れていることで有名な学校らしい。

調べていくうちに、引っ越し先からも近い場所にあると分かって、私達は転校先を鴇和学園に決めたのだった。

ハルコ「ねぇ、ナツコちゃん......」
ナツコ「なに?お姉ちゃん?」
ハルコ「新しい学校で、楽しい高校生活になるといいね」
ナツコ「うん!」

お姉ちゃんと笑い合って、今日から毎日通うことになる通学路を歩く。

新しい学校。
新しい制服。

何もかもが新鮮で、楽しい。

これから、どんな事が待っているんだろう?

胸のわくわくが、しばらくおさまりそうになかった。

Filled with mixed feelings of anxiety and anticipation, the sisters wait in front of the staff room. As they enter, the first teacher to greet them is Takagi (Masao) sensei, Natsuko's homeroom teacher. Shortly after, Sakamoto (Ichio) sensei arrives and introduces himself as Haruko's homeroom teacher. Natsuko describes Takagi-sensei as energetic and robust while Sakamoto is more of a gentle and kind person. They wrap up the conversation and then set off for their respective homerooms. As Takagi sensei has to get the class register, Natsuko awaits and accidentally bumps into a male student in the hallway. After their small exchange, Takagi-sensei returns and brings Natsuko to their homeroom, 2nd year B class.

少しの不安と大きな期待を膨らませて、私達は職員室の前で立ち止った。

ナツコ「お姉ちゃん、行くよ」
ハルコ「う、うん」
???「どうぞ~」
2人「失礼します」

(わぁ......職員室、大きい)

(そういえば、鴇和学園って生徒の人数多いんだっけ...... その分、先生の人数多いのかな?)

???「やあやあ、待ってたよ。君達だね、転校生の小日向......えーっと......」
ナツコ「はい!私がナツコで、こっちが姉の......」
ハルコ「ハルコです」
2人「よろしくお願いします」
???「おお~!さっすが双子!よく似てる上に、息ぴったりだな!」
高木「俺は、高木雅夫(たかぎまさお)だ」
高木「ナツコ君のクラスの担任になる。よろしくな!」
ナツコ「は、はい!あの......私のクラスの担任ってことは......」
ハルコ「もしかして......」
高木「そう、君達のクラスが違うんだ」
高木「本当は同じにしてやりたいんだが、人数の関係で難しくてな......」
ナツコ「そうなんですね」

(さすがに、同じクラスは無理かあ。ちょっと残念......)

ハルコ「えっと、それなら、わたしのクラスの先生は......?」
???「あっ、高木先生、すみません。遅くなりました」
高木「あっ、やっと来たか。こっちがハルコ君の担任になる......」
坂本「坂本一男(さかもといちお)です。よろしくお願いします」
ハルコ「は、はい。よろしくお願いします」

(お姉ちゃんの担任の先生、優しそうな人で良かった。控え目なお姉ちゃんと気が合いそう)

(反対に、私の担任の先生は元気そうだな)

高木「じゃあ、そろそろホームルームの時間だから、さっそく教室に行こう」
高木「みんなに紹介しないとな!」
ナツコ「は、はい!」
高木「と、その前に......名簿を持ってこなくちゃな。坂本先生、先に行っててください」
坂本「はい、そうですね。それじゃあ、小日向さん行きましょうか」
2人「はい!」
高木・坂本「......」
ナツコ「あっ、ごめんなさい!つ、つい......」
高木「はははっ、そういえば同じ苗字だったな」
坂本「ふふっ、すみませんでした。それじゃあ......小日向ハルコさん、行くましょうか」
ハルコ「は、はい!」
ナツコ「あっ、待って!お姉ちゃん!」
ハルコ「ど、どうしたの?」
ナツコ「リラックス、リラックスだよ!」
ハルコ「......うん、ありがとう。じゃあ、また後でね。終わったら、今日は一緒に帰ろうね。」
ナツコ「うん!」
高木「じゃあ、ちょっくら席に戻るって名簿を取って来るから、先に廊下に出て待っていてくれるか?」
ナツコ「はい、分かりました」
ナツコ「わっ!?」
???「......わ」
ナツコ「ご、ごめんなさい」
???「ん......こっちこそ、悪かった」
ナツコ「いえ、私の方こそ」
???「......謝ってたらキリがないから、おあいこにしない?」
ナツコ「あ......ふふっ、そうだね」
???「ん。じゃあ......」
ナツコ「う、うん」

(ずいぶん背が高い男の子だったな......。何年生だろう?)

高木「おう!待たせたな」
ナツコ「いいえ」
高木「よし、それじゃあ行こうか。鴇和学園での、小日向の青春の始まりだぞ~!」
ナツコ「はい!」
高木「ここが2年B組だ。君も今日からここの一員だ」
ナツコ「はい!よろしくお願いします!」
高木「ははっ、まだ早い。クラスのみんなに言ってやってくれ」
ナツコ「ふふっ、そうですね」
高木「じゃあ、行くぞ」

(いよいよだ......。お姉ちゃんにはああ言ったけど、やっぱり緊張するなぁ)

(クラスのみんなに、受け入れてもらえますように......!)

Takagi-sensei brings Natsuko into the room and settles everyone down. Natsuko then starts her self introduction, stating her name and the reason to her transfer (which is because of her father's work circumstances). Takagi-sensei then tells everyone that Natsuko has a older twin sister which all the students react with surprise. Then, everyone warmly welcomes her and out of nowhere a male student lets out a yawn and gets scolded by Takagi-sensei. The male student apologizes and then introduces himself as Tokitou Chikayuki, or as many call him Chika. When Takagi-sensei tries to find a seat for Natsuko, Chika suddenly calls out that the seat next to him is empty. Takagi-sensei reluctantly seats Natsuko next to Chika as that seat is the only empty one. Chika then tells Natsuko to call him 'Chika' like all the other classmates do; Natsuko feels uncomfortable calling him so casually on the first day and decides to call him Tokitou-kun for the time being until they are on better terms. Chika being all carefree and whatnot calls the heroine Natsuko-chan. The scene ends and the opening video plays.

高木「よーし、みんな席につけー!」
高木「今日から、仲間が1人増えるぞ~。紹介する。小日向ナツコ君だ」
ナツコ「小日向ナツコです。父の仕事の都合で転校して来ました。これからよろしくお願いします!」
男子生徒1「おう!よろしくー!」
石川「こちらこそよろしくねー!」
高木「なんとナツコ君は双子のお姉さんと一緒にこの鴇和学園に転校してきたんだ」
高木「俺もさっき2人揃ってるところを見たが、本当によく似ていたぞ~」
ナツコ「は、はい。一卵性なので......小さい頃はよく間違われていました」
鈴木「へぇ~、見てみたーい!」
男子生徒2「すっげー、双子なんて珍し~」
???「ふわぁ~」
高木「こらっ! 時任!ナツコ君が挨拶してるのにあくびをするんじゃない!」
時任「うぇっ!?」
男子生徒1「ったく、チカはマイペースだな~」
石川「チカだもん、仕方ないよ」
時任「うえ~。こっそりあくびのつもりがバレてたよ......。高木センセ、ほんと目ざとい」
高木「時任~? 他に何か言う事があるだろう?」
時任「は~い!えっと......ナツコちゃん!」
ナツコ「は、はい」
時任「自己紹介の邪魔して、ごめん!」
ナツコ「い、いえ......」

(い、いきなり名前で呼んでくるし......。 なんだか変わったひとだなぁ......)

女子生徒3「ごめんね~。チカ、いつもこんな感じなの。許してやって」
男子生徒3「チカに悪気はないからさ」
高木「時任の場合、悪気がないから余計にタチが悪いんだ」
時任「高木センセも、ごめんってば~」
高木「分かった、分かった。まあ、こんな感じのクラスだ。よろしくな、ナツコ君」
ナツコ「は、はい!私の方こそ、よろしくお願いします!」

(元気いっぱいのクラスだな。良かった、なじみやすそう!」

高木「じゃあ、席は......」
時任「高木センセ、こーこ!オレの隣、空いてるよ?」
高木「はぁ?時任の隣か......うーん......」
時任「な、なに?」
高木「不安だ!実に不安だ」
時任「あら、信用されてない。残念。でも、高木センセよく見てよ?」
時任「オレの隣しか空いてないよ?」
高木「それも分かってるんだ。......どうしたものか」
男子生徒1「チカの隣でいいんじゃないっすか?一応、親切だし」
時任「”一応”じゃなくて親切なの。特に女の子にはね?」
高木「その発言が不安なんだ。......ナツコ君」
ナツコ「私は大丈夫ですよ。なんだか賑やかで面白そうな人だし」
時任「おっ、嬉しいこと言ってくれるね。じゃあ、決まり!こっち、こっち」
高木「はぁ......仕方ない。ナツコ君の席は時任の隣だ」
ナツコ「はい、分かりました」
鈴木「時任、いきなり手ぇ出しちゃダメだよ?」
時任「何言ってるの?オレはシャイウブなの」
男子生徒2「ははっ、よく言うよ~。小日向さん、チカは気をつけるんだよ」
時任「ナツコちゃんに変なこと吹き込まないの。ほら、こっち」
ナツコ「ありがとう」
時任「改めまして、オレは時任親之(ときとうちかゆき)。よろしく~」
ナツコ「うん、こちらこそよろしくね」
時任「みんなチカって呼ぶから、ナツコちゃんもそう呼んでよ」
ナツコ「ち、ちか?」

(そ、そう言われても......。初対面でいきなりチカって呼ぶのは、さすがに抵抗があるというか......)

(なにより、恥ずかしい!)

ナツコ「えーっと......もう少し仲良くなれたら、そう呼ばせてもらおうかな」
男子生徒3「ははっ、チカ振られてやんの~」
時任「ちぇ~、ざーんねん。じゃあ、一日でも早く仲良くなろうね」
ナツコ「うん、よろしくね」
高木「じゃあ、そこら辺の自己紹介も終わったところで、ホームルームを始めるぞー!」

新しい学校。
新しい制服。

新しい担任の先生。
新しいクラスメイト。

何もかもが新しいものだらけの中で、私の高校生活は、ここから始まるーー。

オープニング

Takagi-sensei ends the class and Chika begins to start a conversation with Natsuko. Natsuko says there are many things that she still doesn't understand and Chika then tells her that he'll listen to those things and teach/inform her. Chika then exclaims that he has to attend club activities. Natsuko then asks what club hes in, which Chika replies track and field club. But Chika likes skipping out on practices because its tiring and he dislikes moving his body, in contrast Natsuko is pretty enthusiastic about running since it gives off a good feeling. But because attending a club is mandatory, Chika has no choice but to join one. Chika tells her not to worry about his situation and tells her that he would rather get to know more about her. Natsuko not falling for his words reminds him that he has to go to club activities. Their conversation then ends and Chika leaves. Takagi-sensei then approaches Natsuko and tells her that they're going to head to the staff room for an explanation about the school's minor details and such. 

高木「じゃあ、今日はここまでだ!みんなお疲れさん」

挨拶と自己紹介を終えて、一日目はあっというまに時間が過ぎていった。

転校初目ということもあって、分からない事も多かったけれど......

優しいクラスメイトに助けられて、私はなんとか転校初目を終えようとしていた。

時任「ナツコちゃん、お疲れ~!どう、うちのガッコ」
ナツコ「まだまだ分からない事だらけだけど、楽しくなりそうだなって思ったよ」
時任「そう。それなら良かった。分からない事があったら聞いて?」
時任「なんでも教えるから」
ナツコ「うん。ありがとう」
時任「じゃあ、オレは部活あるから行くわ」
ナツコ「そっか、部活......!時任君は何部活に入ってるの?」
時任「陸上」
ナツコ「陸上部か~!いいね!」
時任「別に何もよくないよ。ただの暇つぶしだし」
ナツコ「そうなの?もったいない。走るの気持ち良いのに」
時任「好きなの?走るの」
ナツコ「うん!走るのに限らず、身体を動かすことが好きなんだ」
時任「そうなんだ。オレは逆だね」
ナツコ「えっ!?身体を動かすの、嫌いなの?」
時任「大嫌い。出来ることならゴロゴロしてたいもん」
ナツコ「それなら......どうして陸上部に入ったの?」
時任「うちのガッコのめんどくさい校則のひとつに、『必ず部活に入らなきゃいけない』ってのがあるんだよ。だから仕方なく、ね」
ナツコ「だったら、文化部に入ればよかったんじゃない?」
時任「うーん......なんか文化部はダサいから」
ナツコ「そんなことないと思うけどなぁ」
時任「いーの、いーの。オレのことは気にしないで」
時任「それより、ナツコちゃんのことが知りたいな」
ナツコ「私のことって......」
ナツコ「あっ、でも、時任君は、部活に行かなくちゃいけないんでしょ?」
時任「......そうだった。う~残念」
時任「じゃあ、また今度ね。バイバーイ」
ナツコ「うん、じゃあね。また明日」

(時任君って、賑やかで面白いけど、やっぱりちょっと変わってる子だなぁ)

(......そうだ、お姉ちゃんのクラスもそろそろ終わってる時間かな?)

高木「おーい、ナツコ君!」
ナツコ「高木先生!なんでしょう?」
高木「君に、この学校の細かい事を説明したいんだ。今から一緒に職員室に来てくれないか?」
ナツコ「分かりました。あ、でも、お姉ちゃんに遅れるって伝えなきゃ......」
高木「たぶん、ハルコ君も職員室にいると思うぞ。ハルコ君にも同じ説明をしなければならないからな」
ナツコ「お姉ちゃんも?分かりました。それなら行きます」
高木「よし!それじゃあ、行こうか」

The two sisters and their homeroom teachers then meet up in the staff room. The two teachers then explain to them that club participation is necessary and asks them what kind of clubs they're interested in, of course having been just the first day at Tokiwa Gakuen, the two of them are speechless to this question and need time to decide. Takagi-sensei then tells them to do club inspections/observations to see which club they would want to join. Because the member count varies in different clubs, they were recommended to have several club choices in case some are full. Takagi-sensei then proudly declares that he is the adviser of the baseball club and tells them to join to which Sakamoto-sensei reminds him that the baseball club is male members only. Sakamoto-sensei is the adviser for the science club but the sisters think science would be too challenging. Takagi-sensei then tells them they have until the 28th to decide.

ハルコ「あ、ナツコちゃん!」
坂本「やぁ、あなたも来たんですね」
ナツコ「はい。高木先生に連れられて......」
高木「坂本先生は、もうハルコ君に説明したのか?」
坂本「いえ、これから始めるところでしたよ」
高木「そうか。それじゃあ、2人まとめて説明させてもらおうかな」
ナツコ「はい、よろしくお願いします!」
ハルコ「よろしくお願いします」
高木「説明というのは、うちの学校の部活動についての事なんだ」
ナツコ「部活動の事って...... 『部活には必ず入らなきゃいけない』っていう校則の事ですか?」
高木「おっ、よく知ってるな!事前に調べてきてたのか?」
ナツコ「ついさっき、時任君に教わったんです。そういう校則があるんだって」
高木「なるほどな。まあ、それなら話は早い」
高木「うちの学校は、”文武両道”を基本理念に掲げているんだ」
高木「学生として、勉学に励むのはもちろんだが......」
高木「部活動を通して、協調性、自主性、その他将来に役立てるための様々な力を生徒達に磨いてもらいたい、っていう教育方針でな」
坂本「そのだめ、生徒は全員、何かしらの部に所属するように決まられていて......」
坂本「お2人にも、部活の中からいずれかを選び、所属してもらいたいのです」
坂本「一年生は、入学式から3週間の間に部活見学をして入りたい部活の第一希望、第二希望を出してもらっているんです」
坂本「定員を決めている部もあるので、場合によっては希望の部に入ることが難しいのですが......」
坂本「3年間続ける部活動ですから、なるべく生徒の意思を尊重しています」
坂本「お2人にも同じように、部活見学をしていただいて、入部希望の部活を決めてもらうことになります」
高木「と、いうわけだ!」
高木「入学前からどの部に入るか決めてきている奴もいるからな~」
高木「1年生の中には、入学式の翌日からすでに部に参加してる奴もいるぞ!」

(やっぱり、部活動が盛んな学校は違うなあ......)

(この学校の部に入りたい、って入学してくる子もいるんだろうなあ)

高木「2人は、何か入りたいと思っている部活はあるのか?」
ハルコ「入りたい部活......」
ナツコ「ええと......」
坂本「高木先生、彼女達は転校してきたばかりですから、まだどんな部があるかも分からないでしょうし、その質問は難しいと思いますよ」
高木「ははっ、そりゃそうだわなぁ」
高木「どの部も見学は自由だから、放課後に好きに見てまわってくれ!」
高木「中には、体験入部させてくれる部もあるから」
高木「ちなみに、俺のオススメは野球部だ!」
高木「夏の甲子園目指して、熱く盛り上がってるぞ~~!!」
ナツコ「や、野球ですか?」
坂本「高木先生は野球部の顧問なんですよ。でも先生、うちの野球部は男子しか入れないですよね?」
高木「ぐあっ!そうだった~......。マネージャーの数も足りてるしなぁ」

(高木先生、野球部の顧問なんだ。ふふっ、熱血な先生にすごく似合ってるかも)

ハルコ「坂本先生も、どこかの部の顧問なんでしょうか?」
坂本「ええ、僕は科学部の顧問をしていますよ」
坂本「科学部はいつでも部員を募集していますから、歓迎しますよ」

(科学部がぁ......うう、勉強系の部活は大変そうだなぁ)

ハルコ「ナツコちゃん、難しい顔になってるよ」
ナツコ「えっ!?」
坂本「ふふっ。科学は苦手ですか?」
ナツコ「え、えーと...... ま、またじっくり考えることにします!」
ナツコ「あ、あの、部の希望はいつまでに決めればいいんでしょうか?」
高木「1年生と一緒で3週間やる。今月の28日までに入りたい部を決めておいてほしい。 いいか?」
2人「はい!」
高木「よーし、良い返事だ!さすが双子、息ぴったりだな!」
坂本「困った事があったらいつも相談に乗りますから、遠慮なく言ってくださいね」
2人「ありがとうございます!」

(部活かぁ......。新しいクラスの事ばかり考えてて、そこまで頭が回ってなかったな)

(私はどの部に入ろうかな......?)

Night falls and the sisters discuss about their first day at Tokiwa Gakuen. They both talk about how kind their classmates were and about a particular student in their class. Haruko tells Natsuko that in the seat next to her, there is a really kind boy called Ashizawa Iori whose in the drama club. Natsuko then talks about Chika. They then start to worry about their club decisions. Natsuko has an interest in sports clubs as she likes moving her body and did track in field previously. Because Haruko has always been weak in that area she wanted to join the literary club like in their previous school but there is no such club noted in their student handbook. Haruko thinks that Natsuko should either do track and field or become the manager in the basketball club since she has a bright smile who will encourage the members. They continue to discuss then decide that they were observe the clubs together.

その日の夜、お風呂から上がった私は思い切りベッドにダイブした。

ナツコ「はぁ~、疲れた~」
ハルコ「ふふっ。なんだかんだ言って、ナツコちゃんも緊張してたんだね」
ナツコ「あはは......バレちゃった?」
ハルコ「うん」
ナツコ「まぁ、転校初日だからね。 お姉ちゃんのクラスはどうだった? なじめそう?」
ハルコ「うん。クラスの子達はみんな優しくて、良い人ばかりだったよ」
ハルコ「坂本先生もお話しやすい先生だし......」
ハルコ「あ、あとね、隣の席の子......男の子なんだけど、すごく親切にしてくれたの」
ナツコ「へぇ~......って、男の子!?それってどんな人!?」
ハルコ「え?えっと、芦澤伊織(あしざわいおり)君っていう子だよ。 演劇部に所属してるんだって」
ナツコ「ふぅ~~~ん......」
ハルコ「ナツコちゃん......?どうしたの?」
ナツコ「いいえ~なんでもないですよ~」

(奥手なお姉ちゃんが、男の子とねぇ......)

(芦澤伊織君、か。よーし、名前覚えておこうっと!)

ハルコ「......?あっ、それよりも、ナツコちゃんのクラスはどうだったの?」
ナツコ「うちのクラスは、面白くて楽しい感じだったよ。 特に隣の席の子がすっごく賑やかなの」
ハルコ「ふふっ、楽しそう」
ナツコ「時任親之君っていう、陸上部の子で......ちょっと変な子なんだけど」
ハルコ「そうなんだ~。さすがナツコちゃん、もうお友達が出来たんだね」
ナツコ「友達......なのかなぁ?まぁでも、仲良くなれたらいいな」
ハルコ「ふふっ、絶対なれるよ。ナツコちゃんは明るくて良い子だもん」
ナツコ「そ、そうかなぁ......」

優しいお姉ちゃんは、何のためらいもなく人を褒めることが出来る。

(昔からそうなんだけど、やっぱり褒められるたびに照れちゃうよ)

ナツコ「......え、えーと、とりあえずクラスはお互いに問題なさそうでよかったね。あとは、部活かぁ......」
ハルコ「うん......。ナツコちゃんはどこに入部するのか、考えてる?」
ナツコ「うーん......まだ全然だよ~」

私は今日もらったばかりの生徒手帳を広げた。その中に、ずらっと並ぶ部活の名前。

(すごい数......。こんなにたくさんあると目移りしちゃうよ)

ナツコ「身体を動かしたいから、運動部がいいな~とは思ってるんだけど......。具体的には、まだ全然だよ」
ハルコ「そっか......そうだよね」
ナツコ「お姉ちゃんこそ、興味ある部はないの?」
ハルコ「わたしは......前の学校では文芸部に所属してたから、鴇和学園でも文芸部に入ろうと思ってたんだけど......」
ナツコ「文芸部かぁ......って、あれ?生徒手帳に載ってないよ? 文芸部」
ハルコ「そうなの。鴇和学園には文芸部がないみたいで......」
ハルコ「だからどうしようか迷っちゃって」
ハルコ「わたしは運動が苦手だから、文化部がいいなぁとはおもってるんだけど......」
ナツコ「そっかぁ......。一度はお姉ちゃんと同じ部活に入ってみたいんだけどな~」
ハルコ「む、無理だよ~。授業の体育も苦手のに、運動部なんて......」
ナツコ「ふふっ、分かってるよ。ちょっと拗ねてみただけ~」
ハルコ「もう......。ナツコちゃんは、陸上部に入るんじゃないの?ずっと続けてたよね、陸上」
ハルコ「前の学校には、女子陸上部がなかったから続けられなくて残念だったけど......」
ハルコ「わたし、ナツコちゃんが走ってる姿、好きなんだよ。姿勢がキレイで、かっこ良くて......」
ナツコ「へへ、ありがとう。でも......心機一転、新しい環境に飛び込むから、今までしたことがない事にも挑戦したい気もするんだよね」
ハルコ「そっかあ」
ハルコ「......あっ!ねぇ、ナツコちゃんはマネージャーとかも合うんじゃない?」
ナツコ「えっ、マネージャー?」
ハルコ「そう。ナツコちゃん、誰かのお世話を焼くの、得意でしょう?」
ハルコ「よくわたしが転びそうになると、すぐに気付いて支えてくれるし......」

(......それは、お姉ちゃんがあまりにも危なっかしいからなんだけど......」
ハルコ「それに、ナツコちゃんの明るい笑顔を見たら、部のみんなもすっごく励まされると思う!」
ナツコ「そ、そうかなぁ?」
ハルコ「うん! 今日、男子バスケ部がマネージャーを募集してるって貼り紙を見たよ」
ハルコ「考えてみたらどうかな?」
ナツコ「バスケ部のマネージャーかぁ......」

(周りを励ます笑顔を持ってるのは、お姉ちゃんの方だよね)

(そんな満面の笑顔で言われると、何も言えなくなっちゃうもん......)

ナツコ「分かった、それも候補に入れてみる。それじゃあ、生徒手帳を見て、とりあえず興味のある部活をいくつか選んでおこうか」
ナツコ「これだけ部活数が多かったら、見学するのにも限りがあるからね。ある程度は絞り込んでおかなくちゃ」
ハルコ「うん、そうだね。......あの、ナツコちゃん、部活見学なんだけど......」
ナツコ「うん、2人で一緒に行こうね!」
ハルコ「......!うんっ!!」

私達は夜遅くまで生徒手帳を眺めながら、様々な部で活動する自分達を想像し...... 期待に胸を膨らませた。

*The script content belongs to Honeybee but is all hand-typed by me

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